みづはを造るにあたって、実現したかったこと
- 水面からの舟の高さを低く作り、潮位が多少高くなっても、桁下の低い橋をくぐれる
- 舟の前部にデッキ「舟桟敷(ふなさじき)」があり、開けた視界と空の高さ、風や光を感じられる
- 小舟でありながら、トイレや洗面、電気設備を供えており、居住性が良い
- 船室「舟水屋(ふなみずや)」が触れて・見て・感じる江戸工芸のショーケースになっている
設計のポイント
- 水面からの高さは2メートル程度
- 隅田川や東京湾での大型船の引き波になるべくバタバタしないこと
- 居住性がよく横幅を取れること
- 前部デッキに10人以上の加重があってもスムーズに動くこと
- トイレ、ギャレー、エアコンが必要
→そんな我侭に応えてくれたのが、株式会社アルファクラフトの中尾先生でした。
造船所選びのポイント
- 旅客船の造船経験があること
- 木の使い方がうまいこと
- 納期が合うこと
- 仕事が丁寧なこと
三浦半島など関東の造船所では納期が合わなかったり、遊漁船の経験のみだったり、という中でネット検索をひたすらかけて見つかったのが、西伊豆松崎町の岡村造船所でした。
静岡ならそれほど遠くなく、また私達の話を親身に聞いてくれました。
造船の様子
2013年1月からメス型製作、4月からFRP積層、5月に型抜きし、艤装と内装。
進水式
そして迎えた進水の日、2013年6月24日。
*音声入りです。
レールの軋み音が耳障りに感じる方もいるかもしれません。
船舶検査を終え、無事東京への搬入。第二の進水、2013年6月27日。
*音声入りです。
沢山の方のご協力とご支援を経て、みづはは生まれました。
感謝以外のなにものでもありません。これから大事に育てます。